世界一のスノーリゾート・ウィスラーへようこそ!
ウィスラーの魅力を話し始めたらほんとうに尽きることはありません。
広大なゲレンデ、開放感、行きかう人々の笑顔、ビレッジのかわいらしい雰囲気、フレンドリーなスタッフ、充実したお土産屋さん、たくさんの素敵なレストラン、雪質がいい、積雪量・降雪量が豊富、充実したスキー以外のアクティビティ、日本から直行便がある、国際空港からわずか2時間、
その他にもまだまだあります。
しかしこんなこともたまに耳にしたりします。「ウィスラーへ来てリフトでこんなに並ぶなんて思わなかった。」
そうなんです、ウィスラーは広大な滑走エリアが魅力的なスキー場なのですがその滑走エリアと比較するとリフトの数が少ないように思います。
ウィスラー滑走エリア あの広大な志賀高原スキー場の8個分
ウィスラー・ブラッコム ゴンドラ&リフト数 両山合わせて33基
最近では日本のスノーリゾートではリフト待ちをすることはほとんどない?
90年代半ばは1時間待ちは当たり前、1時間並んで3分で滑り降りるみたいなことも決して
珍しくなかったように思います。
日本のことは置いといて、、ここ北米ではスノースポーツの人気はとても高くウィスラーでもリフト待ちをすることがあります。
しかしリフトは混んでいてもコースは空いているというのが本当でリフト待ちをしたけれどゲレンデはガラガラなんです。
これもウィスラーの大きな魅力のひとつです。
今回私は米国の3連休中(プレジデントデー/ロングウィークエンド)にお客様のご案内をしました。
ウィスラーはシアトルからも近いので多くのスキーヤー・スノーボーダーが週末ごとにシアトルから
やってきます。
今回のような月曜日までお休みなんていうロングウィークエンド(3連休)の時は特に混み合います。
さあ、ここからがガイドの腕の見せ所です。どうやって混雑を避け快適にウィスラーを楽しむか。
あなたならどうしますか?
今回は実践したガイド通りに話を進めていくことにします。
先ず出発時間は8:30amです。ゴンドラが動き始めると同時に飛び乗りましょう。
そして滑る山は、ブラッコムマウンテンです。ウィスラーマウンテンではありません。
特に意識なくウィスラーへ滑りに来たお客様のほとんどウィスラーマウンテンへと向かいます。
これはゴンドラに並んでいる人の列の長さを見れば一目瞭然です。
快適に滑るのですから混んでいる山へ滑りに行くことは止めましょう。
足慣らしをしながらハイアルパインエリア(標高の高いところ/2000メートル以上)を目指しましょう。
ローカル(地元の人たち)は雪のいいハイアルパインエリアを目指しますが、ほとんどの観光スキーヤーは2000メートルよりも低いところで先ず滑ります。
「山頂付近=難しいコース」という思いがあるのでしょうか?先ずは足慣らしと言う感じすぐ見えている滑り易そうなコースを選んで滑る方がほとんどです。
(確かに私も足前がまったくわからないお客様をいきなりハイアルパインエリアには
お連れしたりはしません。。。)
9:30amになる頃 ハイアルパインエリアに到着です。この日はホーストマングレイシア(氷河です)を
チョイスしました。
リフト(厳密にはTバー)待ちなど皆無で空いています。
足慣らしにちょうど良いホーストマングレイシアは標高も高いので雪質も◎ですっ!
私は日本のコースにも似ている1枚バーンの「ホーストマングレイシア」が大好きで2本滑りましたがとても気持ちよかったです。
今度はブラッコムマウンテンの超人気エリア・セブンスへブンに移動します。
南向き斜面ですので先ほどまでの氷河エリアよりぐっと暖かく感じられます。がこの日は違いました。
太陽が厚い雲に覆われ冷たい雪もチラついていたのでとても寒かったです。
足慣らしは十分にできていたのでオフピステを滑って体を中から温めました。
圧雪あり、コブあり、ツリーランあり、新雪あり、変化に富んだ面白いコースを滑っていきます。
セブンスヘブンのリフト乗り場に着く頃には若干汗ばむくらいでした。
次に選んだのはコースマップには載っているけれど何故か行きにくい「Lake Side
Bowl(レイクサイドボウル)」。
まだ誰も滑っていない美味しいところを楽しく滑ってきました。ごちそうさまです。
その後はブラッコムマウンテン山頂付近にある山小屋「Horstman Hut(ホーストマンハット)」で暖を取って充電しました。これで元気復活です。
10:30am 山小屋を出発、ブラッコムマウンテンで屈指の斜度と距離を持つ
「Couloir Extreme (クーアーエクストリーム)」へ向かいます。
このコースはフリースタイルスキーの世界大会も行われるほどの斜面です。
滑る時にはもし万一に備えてヘルメットの装着をお勧めします。
手に汗を握りながらこの急斜面を滑り降りて行くわけですが、実はガイドとしてはお客様が
「どうか無事に滑り降りますように」と自分のこと以上にドキドキしているのでした。
「だったらそんなところ滑らなければいいじゃん」というツッコミはしない方向でお願いします。
滑っている間にもお腹がグーグー鳴り響きます。
本日はハンバーガーが大きくて美味しいと評判のレストラン「GlacierCreek(グレイシアクリーク)」で
ランチにしましょう!
レストランに入るのはどんなに遅くとも11:15amまでにしましょう。
これより遅くレストランへ入ると、
1.席がない
2.注文に並ぶ
3.キャッシャーで並ぶ
4.トイレも大混雑
こんなことにならないようにレストランには11:15amまでにレストランに入りましょう。
12:00 ランチ後はP2P(ピーク トゥ ピーク・ゴンドラ)に乗ってウィスラーマウンテンへ移動します。
この時間はちょうどみんながランチタイムを取っているのでゲレンデ&リフトは空いているんです。
そしてバンクーバーやシアトルからきていた人たちはそろそろ家路に着く時間です。ですのでウィスラーマウンテンもブラッコムマウンテンも混雑が和らいできます。ウィスラーマウンテンでは天候が良ければやはり山頂に行きましょう。ウィスラーマウンテンから眺める景色は雄大です。ウィスラー山頂から見える黒く尖った山「ブラックタスク(2315メートル)」をご存知でしょうか?「黒い牙」の異名を持つこの山の山頂はとても急な為雪が全く着かず冬も真っ黒なのです。
ハーモニーチェエアーを使って広大なエリアを滑ったり、シンフォニーエクスプレスでツリーランを楽しんだりしているうちにあっという間に時間は過ぎてしまいます。
14:30 シンフォニーエクスプレスが終了します。
15:00 ハーモニーチェアが終了です。スキー場の中心から遠いリフトから順に営業が終了し、パトロールが最終的な安全確認をしていきます。
15:30のエメラルドエクスプレス終了までリフト下のコブを攻めまくります。観客(リフトの乗客)も大勢いますので気は抜けません、カッコ悪い滑りもできません。最後の最後、リフト係員から「Last Ride(これで最後ね)」と言われるまで滑りますがさすがに最後はもうヘロヘロです(笑)さあ、最後はウィスラービレッジまでノンストップです。
16:15怪我無くウィスラービレッジ到着です。大きな怪我をしたこともあるので無事にビレッジに戻ってくるということの大きさをいつも感じます。そして最後に今日一日を無事に滑り終えたということでパチリと1枚写真を撮ります。とてもいい笑顔の貴方がそこにいるはずです!お疲れさまでした。
番外編としてレストランのことも少々話してみたいと思います。
夕食のゴールデンタイム(もっとも混み合う時間帯)は7pmー9pmです。いくらウィスラーにたくさんのレストランがあると言ってもこの時間は簡単には座れません。6:30pmからレストランを探し始めて「いっぱいで駄目だ」なんてことを繰り返す『夕食難民』にはならないように気をつけましょう。
年末年始、イースターホリデー、週末は要注意です。もちろん予約を入れておけば大丈夫です♪すぐに席へ案内してもらうことができます。できればウィスラーへ到着した日にガイドと相談して全日分のレストラン予約をしておきたいですね。そうすれば「今日は何をたべようか?」と毎日考える必要もなくなります。
そしてガイドはスキー場だけでなくレストランにも精通していて5回、6回の夕食のアレンジなんてお手のものです。ウィスラーには世界各国のレストランがありますので毎晩違う国の料理を楽しむことができます。もうひとつ、レストランの混雑を避ける方法があります。ちょっと早めに、5:30pmにレストランへ行くのです。5:30pmは夕食のゴールデンタイム(7pmー9pm)にはまだ早く、たとえ人気レストランであったとしても予約なしで入れることがほとんどです。スキー・ボードを終えホテルへ戻り着替えてすぐに夕食に出掛けるのは少し大変かもしれませんが夕食後の時間を有効に使うことができます。
例えば、5:30pmから夕食を始めれば7:30pmには夕食が終わり、夕食後はそのままビレッジ散策に出掛けるのことができるのです。9:00pmには閉まってしまうお土産屋さんものんびりみることができますし、2010年冬季五輪に関する展示品をご覧になるのもいいと思います。もしくはホテルへ戻ってジャグジーやスパへ行きその日の疲れを取ってリラックスするのはいかがでしょうか?
いかがでしたでしょうか?ウィスラーライフを快適に過ごすヒントを書いてみました。
ゲレンデもレストランもひと足先にひと足先にと行動するだけで多くの無駄がなくなり快適を手に入れることができます。もちろん快適にウィスラーを楽しむ為のお手伝いを私たち現地ガイドがサポートさせていただきます。ゲレンデで、ツアーデスクで、送迎の車の中で、いつでも気軽に声を掛けてご相談ください。みなさまのお越しをスタッフ一同たくさんの雪と共にお待ちしています。